集スト被害者に朗報



少し前にテレビ番線で超音波スピーカーを使ってドッキリを仕掛けるという企画があった。
超音波の一種に音を乗せて照射すると耳穴に直接音を感知させる事ができるというのだ。
しかも、直ぐ側にいる人間には何も聞こえないという。
企画では芸人が出入りするメイク室にスピーカーを設置、メイク係(女性)にも知らせず芸人の耳のみに音を照射するという。
「お誕生日はいつですか?」
というような声を芸人にしか聞こえないように設定して照射(照射という言葉が適切かどうかはわからないが)すると
「6月3日ですけど?(なんで突然そんな事聞くんだ!?ってちょっと驚きつつ)」
と芸人が答える。
メイク係は芸人が突然独り言を言い出して凍り付く。
「ハイ?!」
「(ハイ?!って、、、、自分で聞いておいてなんだこの人という顔で)エ?!」

再びスピーカーにて
「お酒好きですか?」

「まぁ好きですね、、、、」
「ハイ?!」
というようなお互いにドッキリとはわからない不毛なやり取りを数回繰り返す誰も得をしない誰も笑えないキョトンなドッキリであった。
これは超音波スピーカー(パラメトリックスピーカー)の性能を紹介するためのドッキリであったが出演者達は
「へーすごいねー」
程度の反応だった。

だが、このスピーカーの存在を知った一部の人間は歓喜したのではなかろうか?
精神疾患で幻聴に悩まされている人達だ。
統合失調症患者は
「死ね」
「家に火を付けろ」
「飛び降りろ」
等の脅迫幻聴が多いという。

今回のこの番組によって、もしかすると自分の幻聴は第三者によるパラメトリックスピーカーを使用した意図的なものではないだろうか?と考える人が多数生まれた可能性がある。
ただでさえ盗聴器を仕掛けられていると等という他者からの攻撃によって自分は病と定義付けされてしまっているという妄想に取り憑かれる人が沢山いて業者に盗聴器除去の依頼をする統合失調症患者が後をたたないのだから。

いや、もしかすると既にパラメトリックスピーカーによって、自分は狂ったのか?と思わされている人が全世界に多数存在している可能性もある。
なんの為に?
個人的恨みを金で解決する集団にダークサイト等で依頼するという事があるかもしれない。
・恨み晴らします・
ターゲットの耳に直接幻聴を聞かせます。
笑い声から死ねという脅迫まで。
発狂、社会的に抹殺、廃人に追い込む等レベルによって料金設定します。

なんてね。

また、兵器としての使用だってあるかもしれない。
いつの間にかスマホがパラメトリックスピーカーに変わってしまうとかあるかもしれない。
スマホを持っているだけで
「アイツを殺せ」
とか声が聞こえてしまう、なんて考えただけで恐ろしい。

更に資産家を精神的に追い詰めて金員を搾取する犯罪者集団が存在してもおかしくはない。
ターゲットにジワジワと幻聴を聞かせて精神的に追い詰めたあとに近寄り
「貴方を陥れようとする集団がいます。退治しますよ。ただし5千万円必要です」
もしかすると歌手のAさんもギフハフという架空の存在を植え付けられていたのかもしれませんね。