安い中古車には訳があった

掘り出し物の安い中古車を見つけた!
高年式、低走行、丸々車検。
言う事無しだ!
早い者勝ちで手付金を打とう!

いや、ちょっと待って欲しい。
今から書くことを全て読んでからその掘り出し物の購入、もう一度考えてみてくださいな。

私には人間が死んだ後の匂いを嗅ぎ分けられる能力があります。

孤独死などで遺体が腐乱して腐敗臭が残っていたら誰だってわかるじゃないか。
いえいえ、私は腐敗臭が無くても死後10年以上経っていてもそこで人が死んだ過去があった事がわかるのです。
独自の匂い、本当に匂いがある訳ではないのだろうけど死者の匂いを感じ取れるんです。

この能力は交通事故で頭部を強打した22歳の夏に芽生えました。

事故から半年、リハビリ中は病院が妙に臭く感じて医者に相談しました。
頭部を強打したから過敏になっている神経があるかもしれないとのことだったが、今思い返すと病院だからだったのです。

ほどなくして廃車になった車の代わりを買う為に友人と中古車を見に行ったんです。
6年落ちで35000km車検2年付いていて18万!
安い、安すぎる。

「無事故だしオークションで見つけた掘り出し物ですよこんなの直ぐ売れちゃうよ」

友人と試乗してみた。

「これ内装も新品同様じゃん!書いなよこれ!いや、いらないなら俺が買う」

「なんか臭くないか?」

「芳香剤の匂い?いい匂いだけど?」

「いや、なんか焼けたような焦げたような。なんだろうでも凄く嫌な匂いがする」

「しないけど?」

「この車やめたほうがいい。買ったら良くない事が起きる。」

「え?どういう意味?」

不審がる友人を説き伏せて購入を止めた。
この時感じた匂いが、実は死んだ人間の匂いだという事を確信したのはその後何件か中古車販売店を回ってからだ。
事故歴ありで格安でも、匂う車と匂わない車がある。
格安だとかなりの割合で匂う。

そして、匂う車は何ヶ月も売れ残る傾向にある。
なぜかはわからないけれど。
もちろん普通の人には匂いなどしないので臭いから売れ残る訳ではない。

父親にこの話をした。
「車の中で死んだ人がいたら匂いでわかるようになった」って。

父親が知り合いの中古車販売店にその話をしたら見て欲しい車があるから来てほしいといわれて行ってみた。

「その話が本当なら今ここにある車の中で匂う車があるか調べてほしい」

30台ほどある車全てに乗り込み鼻をクンクンした結果、5台の車から死臭がしたので教えた。
父の友人は青ざめていた。
なんと3台は把握していたという。
いくら安くしても売れない不良債権になっていたそうだ。

何も知らないお客さんでも危機回避能力があるのか、ただならぬものを感じ取るのか、それとも車についた怨念による妨害なのかはわからないが商談成立寸前でキャンセルになる事が度々あるらしい。

訳アリの車は知り合いから買う事が多いらしい。買うと言ってもタダ同然、時には名義変更手続き料金+αをもらって引き取る事もあるって。
練炭自殺や運転免許の病死、事故死、死因は様々で納得済で引き取るらしいが、オークションだと練炭自殺カーなどはわからないらしい。
こういう車は逆に高値で売られている場合もあり、怪しまれないのだそうだ。

一緒にオークション会場に行って確認するアルバイトやってくれないか?って頼まれたけど丁重にお断りした。
死臭だらけだったら体調悪くなるしね。

こういう車に乗ると敏感な人なら気分が悪くなったり事故起こしたり、私生活でトラブル続いたりする場合がある。
・・・というのは私の友人関係を見ての感想ね。
あ、この車、過去に誰か死んでる、ってなった時に持ち主の私生活見ると荒れてる場合が多いのでなんか関連あるのかなぁ。。。程度です。

中古車を買うって事は前オーナーの残留思念さえも引き継ぐおそれがあるっていう事を頭の隅に置いておいて下さい。

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